趣味と仕事の話

例えば私は、趣味が多い。けれど仕事はひとつ。

約束の時間より早く到着してしまったり、少し早く予定が終わったときには

ふらっと本屋さんに立ち寄る。

そして気がつくと一時間から二時間、経っていたりする。

立ち読みをしているわけではなくて、ただ本の背表紙や平積みされた本の表紙を眺める。

たまに気になった本を手に取り裏表紙を読んで

「へぇー」とか「あー」とか思う程度で時間が過ぎていく。

待つのが苦手な人には無駄に感じる時間かもしれないが、

私はこの時間が欲しくて予定よりも早く着くように出かけることもしばしば。

これは私の興味関心ごとがとても多くて、

本屋さんではそれぞれの表面的な情報をなんとなく収集できるからだと思う。

「話題の本」から入って文芸書、歴史小説、近代史、ミステリー、海外小説、エッセイ、料理本、手芸本、建築、工芸、ホビー、漫画、絵本・・・

ほぼすべての売場をぐるぐると廻りながら気になる本を手に取る。

そうしてふと思う。

私はじっと立ち止まって真剣に全部の本を手に取るジャンルがない。

きっと世の中の傑物と呼ばれる人たちは一つのジャンルの本をずっと読めるのだろう。

「好きなことを仕事に」とはよく聞く文言だけど、果たして仕事にできるほどの好きなことがある人はどのくらいいるのだろう。

私は好きなことを仕事にできなかった一人。

それでも求められて仕事をできていると感じるので幸せだなと思う日々。

好きなことは趣味にして、今日も気楽に楽しく生きてます。

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